2019/05/23 10:10

【うどんこ病菌の抵抗性効果検証】

[1]実績
・長野県某農業大学校にてかぼちゃのうどんこ病菌予防としてクリビオ農園芸用を使用していただいた。

<クリビオ農園芸用使用量>
・希釈倍率:1,000倍
・散布量 :10㎡あたり1Lの希釈水
・散布頻度:1ヶ月に3回で計6回


[2]結果
・例年発生するうどんこ病が全くでなかった。特に9月はカボチャの圃場全体が真っ白になるくらいうどんこ病が発生していたが、今年は発生しなかった。
・多品種のカボチャを植え付けているが、全てにおいて大きく、甘さも増した。


上記の結果を裏付ける為に、弊社研究所にて抵抗性効果の実験をおこなった。
今回の実験には、うどんこ病菌の実験系が確立している『オオムギ』を使用。


[3]検証

<検証その1>
・水を溜めたシャーレにオオムギの子葉鞘(しようしょう)を浮かせ、その上にオオムギうどんこ病菌の胞子を接種させて、72時間後に感染率を測定した。

<結果>
・感染率に大きな差がでた。
①クリビオ100倍希釈液:0.7%
②対照区(水のみ)  :85.1%

クリビオ農園芸用を使用する事で、うどんこ病菌の感染率が下がった結果となった。
※実験結果の差を顕著にするためクリビオ農園芸用の希釈濃度を高く設定


<検証その2>
オオムギ播種7日後に、クリビオ農園芸用100倍希釈液を散布。対照区には水のみ散布。24時間後、オオムギうどんこ病菌を接種し、さらに24時間後に再び、クリビオと水の散布を行った。

<結果>
・水のみ散布した実験区(写真右)では、多量の胞子形成(うどんこ病菌の感染)が認められたが、クリビオ散布区(写真左)では、胞子形成がほとんど認められなかった。
※実験結果の差を顕著にするためクリビオ農園芸用の希釈濃度を高く設定


[4]考察
・以上の実績・検証結果より、クリビオ農園芸用はうどんこ病菌感染予防に効果がある可能性が高い。
・当社としては、500倍~1,000倍希釈で散布する事をおすすめいたします。